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父親・ジョンレノンの気持ちになって...

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来週水曜日「12月8日」、ジョンレノンが凶弾に倒れて30年になる。
30年前のその日のことはよく覚えている。(時差があるので9日のことだろうが。)大学に入った年で学生生活にも慣れてきた頃だった。

当時僕は、大学ではオーケストラのサークルに属し、まだまだ思うようにならないチェロと格闘しながら、自室に戻ればクラシックとは無縁の音楽ばかり聴いていた。特にアメリカ発の音楽には心を踊らせた。隔週発売のFM情報誌に掲載されるビルボード・チャートのランキング表を眺めながら、エアチェック(!)をしたり、友人たちの買い込んだアルバムを録音させてもらったりして、なんとも魅力的で新鮮な音楽を聴きまくっていた。

今ならとても考えられないが、田舎と都会の文化的な情報格差は大きく、学生時代を過ごした福岡市は僕にとってはすごく都会で、自分の周りの音楽環境が格段に拡がった気がしたし、事実、様々なジャンルの音楽に精通した友人もたくさんできた。僕は、それまでの音楽的飢餓感を満たすべく、日夜暗躍していた。

前月にジョン・レノンの5年ぶりとなるアルバム「ダブル・ファンタジー」がリリースされたばかりだった。彼は、息子ショーンの育児に専念するため、長らく休業中だったが、ついに5年間の沈黙を破り音楽活動を再開したのだ。奥様のオノ・ヨーコとのキスシーンがジャケットを飾るこのアルバムは、シングルカットされた「スターティング・オーバー」と共に大きな話題を呼び、ビルボードのアルバムチャートを一気に駆け上った。

そんな最中の悲劇だった。その日は練習が無い日だったので、僕たちは授業が終わると神妙な面持ちで飲み屋に向かい、鎮魂の思いを込めて、朝方まで語り、飲み明かした。

今年は生誕70年、没後30年ということで、彼のソロアルバムが最新デジタル・リマスター盤で多数発売されている。僕も「ダブル・ファンタジー」をはじめ、数枚を購入して改めて聞きなおした...というところで、今日はジョン・レノンのアルバムの紹介か、と思うでしょ?...残念!
今日紹介のアルバムは、チボ・マットの「ステレオタイプA」だ。

ステレオタイプ A
STEREO☆TYPE A / CIBO MATTO


10年前の「12月8日」はもっと僕にインパクトを与えた。その日、何かの拍子に、ふっ、と今日はジョン・レノンが亡くなった日だ、と思い出した。そして、自分がちょうどジョンが亡くなった年齢であることに思い至り、さらにその日から倍の年月を生きてきたことをしみじみ思いながら、焦燥にも似た感情が胸の中に広がっていったことを覚えている。

その気持ちの醒めない中で聴いたアルバムが、その年よく聴いていたこのアルバムだ。
普通の感覚だと、そういうシチュエーションでの音楽じゃないのかも知れない。でもその時の僕にはこれだった。

チボ・マットは本田ゆかと羽鳥美保がニューヨークを拠点に立ち上げた音楽ユニットで、その数年前に日本人女性2人組みの変な名前のユニットがアメリカで注目を浴びている、という噂は聞いていた。その後2作目のこのアルバムの頃には、チボ・マットは4人のバンド編成になっていて、その中にショーン・レノンがいたのだ。

このアルバムは、ヒップホップやファンク、ボサノバなど混沌とした音楽要素をちりばめ消化し、ある意味とてもニューヨーク的なのだが、それでいて素晴らしくポップに仕上げられていて、一聴してその完成度の高さに感じ入ってしまう。羽鳥美保の少しかわいさが残る声や独特な響きのラップが、楽曲のよさと共に効果的に配され、ほぼ同メンバーで臨んだショーン・レノンのファーストアルバム「Into the Sun」よりも、このメンバーの美質がより現れていると思う。プロデュース、アレンジを取り仕切る本田ゆかの溢れんばかりの才能とショーンも含めたメンバーのハイ・センスを随所に感じることができ、その時点では「すごくカッコイイ」アルバムに仕上がっていたのだ。いや、今聴き直しても十分すぎるくらいカッコいい。

当時ショーンは本田ゆかと交際中だったらしいが、20回目のジョン・レノンの命日にこのアルバムを聞きながら、ジョンの亡くなった年齢に到達してしまった僕は、ショーンの父親になったような気分でこの才能あふれる二人の未来を祈るような気持ちになったのだった。

でも、こればかりはそんなにうまくはいかないね。数年後、チボ・マットの活動は休止し二人は別れた、という話を聞き、とても残念に思ったものだ。

しかし!どうもこの二人、最近は音楽的なつながりが再び強まってきているようだ。昨年からショーンも参加している YOKO ONO PLASTIC ONO BANDでは本田ゆかがバックサポートをしており、今年出た本田ゆかの新アルバムにもショーンは参加している。

そういえば、最近まで、ちょっとふくよかになったショーン・レノンがホンダの車・フリードのコマーシャルで「ちょうどいいホンダ」と、とても耳につく声で連呼していたっけ。このホンダって本田さんのことだったりするのかな。 うーん...



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