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未来は明るいですか?

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ふわふわした、どこか落ち着かない新年だった。少しはそれらしくしようと飾りつけもして、久々に家族が一同に会しても、やはり新年らしさは年々薄まるばかりだ。かつてのような特別な感覚に満たされることは、もう無いのかもしれない。さびしいことだけど...


元日、浅い眠りから目覚めたまだ暗い朝、今年最初に選んだ音楽はJanis Crunch & haruka nakamura のアルバム「12 & 1 SONG」だった。エアコンからの暖気が冷えきった部屋に少しずつ拡がる中、1曲目のピアノ・ソロ ”Solitude”は、心地よく体に馴染んだ。

  Link:  Solitude / Janis Crunch


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12 & 1 SONG (reissue)/Janis Crunch & haruka nakamura

このアルバムは、独特な清新さが魅力的なボーカリストでピアニストのJanis Crunchが、エレクトロニカ/アンビエントの分野でどこか懐かい静かな世界を常に聴かせてくれるharuka nakamura と、「冬の世界」をテーマに共同制作した楽曲をコレクションしたものだ。発売は2011年12月なので震災への思いもあったのではないかと思うが、一昨年入手して以来、時に無性に聴きたくなる。

まだ目覚めきっていない体とその日の気分に、2曲目の”winter of Henry”や4曲目の”Nuit”で響くジャニスの声がぴったりきていた。その世界は全くお正月らしくない世界だが、そもそも僕自身が、元日の朝にこの「らしくない」音楽を求める心境にあったということなのだろう。

  Link:  Nuit / Janis Crunch & Haruka Nakamura

数日前から元日は雪の予報だったし、寒い朝だったので外は雪でも降っているのだろうと勝手に思いこんでいたが、7曲目の”カノン”を聴きながら、それまで締めきっていたカーテンを開けてみて驚いた。東の空の稜線は明るく、空は晴れていた。今年も思いがけず、初日の出が拝めそうだった。

  Link:  カノン/ Janis Crunch & haruka nakamura

日の上る気配を感じ、祈りにも近い気持ちを抱きながら、10曲目の”insincere love”に耳を傾けた。昨年以来、いろいろうまくいかなかったことが、今年は少しでも良くなるように...そんな気持ちだったのかもしれない。

  Link:  Insincere love / Janis Crunch & Haruka Nakamura

その後、家族も揃ってお正月を迎え、ゆっくりした時間を過ごしているうちに空は一変していたようだ。次に外を眺めたときには、一面銀世界に変わっていて、なんだかその潔いまでの急変に、いっそ晴れやかな気分になった。


それから1週間、年明けから随分時間がたったこの土曜日、所用で出かけていたディアモール大阪の円形広場に奇妙な自販機が設置されているのに気づいた。未来自販機というらしい。飲み物の自販機のようで、種類は「あっかる~い」と「くらーい」の2種類のみ。お金の投入口も返却口もある普通の自販機だ。まだ周辺にはロープが張られていて近寄れない状態だったが、不思議な光景だった。

図1-150112

一体何の自販機なんだろう。飲み物であることは確かなようだが、あまりにも説明が無い。思わずi-phoneでパチリと一枚撮影したあと目的の場所を目指した。所用をすませ、再びその場所を通ったとき、自販機の前に短い列ができているのに気づいた。列の最後尾では、係りの人が小さなチラシを手渡している。先ほどの疑問が解けるかもしれないと僕も並んでみた。手渡されたチラシには、「未来について、最後に考えたのはいつですか?」とある。

うーん、難しい質問だ。何が難しいかって、そもそも「未来」という言葉の解釈が難しい。自分や家族の「将来」については、しょっちゅう考えているような気もするけど、「未来」と言われると少しニュアンスが異なる。「未来」はどちらかと言えば時間の経過を表す概念的な言葉で、個人を指し示している感覚が薄い。あまり細かいことは考えず、僕自身は漠然と、世の中のことを聞いているのだろうかと、そのときは思った。

チラシの裏面には、「未来自販機の味わい方」が載っている。「あなたにとって「未来」のイメージは?」とあって、「あっかる~い」か「くらーい」をチョイスして、ドリンクを味わってみてください、とある。ちょうど説明文を読み終わった頃に、自販機の前に到着。お金を入れる必要は無いらしいが、いざボタンを押す段階で、しばし迷った。そして押したのは「くらーい」ボタン。「あっかる~い」が、普通に「あかるい」だったらそちらにしたかもしれないが、「あっかる~い」感じの未来ってのは無いなと、直感的に思ったのだ。あるいはここ数日報道されていたパリのテロ事件の影響も微妙にあったかもしれない。缶飲料はウーロン茶のようだったが、その場では味わわずコートのポケットに入れ持ち帰った。

図2-150112

どうもこのイベント、生命保険会社のキャンペーンのようだったが、持ち帰った「くらーい」缶飲料は、家族にすこぶる不評だった。「何故くらーいのを持って帰ってくるのか」と非難轟々。あの~、おみくじと勘違いしてませんか?と言っても納まらない。自分で、あっかる~い未来を放棄したのだと言わんばかりだ。だって、今の世の中、くらーいでしょ?未来もどちらかと言えば...と言いながらも、自分でも「くらーい未来」を飲む気になれず、気分も沈みがちに...

その翌日の日曜日、別件で再び梅田に出たのであの場所に行ってみると、その日も同様に自販機前に人の列が...思わず並んで、迷わず「あっかる~い未来」を選んだのでした!やっぱり、あっかる~い未来は、自らの手で掴み取らないとね、なんて言いわけをしながらね。

図3-150112

ところで、「あっかる~い未来」と「くらーい未来」の味はどうだったか。どちらも紛れも無くウーロン茶だったけど、幾分「くらーい未来」の方が苦かったような...気のせいかな。

何はともあれ、お読みいただいた皆様の「明るい未来」をお祈りいたしております。最近は少々ご無沙汰気味になっていて新年のご挨拶も遅くなってしまいましたが、本年もよろしくお願いいたします。


<追記>

自販機の横には電光掲示板があり、それまでに何人の人が「あっかる~い」を選んだか、「くらーい」を選んだかが記されていました。僕が二日目に見た時は「あっかる~い」が75%でした。それが一番、明るいことだったかな。(初日は9割くらいあったような気もするんだけど。。。)


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